ユーゲントシュティールの由来となった雑誌【JUGEND】

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そろそろ秋の。。。いやまだまだ残暑厳しい日が続いています。
しかしながら、もう秋は目の前です!
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋。
秋はなんだか素敵な響きの言葉が多くて好きな季節です。

ユーゲントシュティールとは

いきなりわかりやすく言うと、
アールヌーボーのドイツ版といった感じでしょうか。
アールヌーボーはフランス語で「新しい芸術」という意味になります。
アールヌーボーはよく耳にする言葉ですが、
ユーゲントシュティールは、あまり馴染みのない言葉のように思います。
ユーゲントシュティールもアールヌーボーと同じように、
植物や花、ツタなどを使った曲線的な装飾が特徴的です。

9/7追記:山田五郎さんのYoutubeチャンネル「オトナの教養講座」にてJUGENDについてちらっとお話しされていました。

イラスト文芸雑誌 JUGEND

1896年にミュンヘンで創刊されたイラスト文芸雑誌JUGEND。
1896年から1940年まで長期にわたって刊行されていた雑誌です。
Comfy designでは、創刊年の1896年、2年目の1897年の2年間分を取り扱っています。
すでに手元にないものも多数ありますが、
カバーアートの美しさはどの号も素晴らしいものです。
カバーの画像のみですが、こちらよりご覧いただけます。
2年分とも私の手元に来る前は合本の状態だったようで、
丁寧に保管されていた様子がうかがえます。

ドイツのイラスト文芸雑誌JUGEND(ユーゲント) - アンティークプリント&ヴィンテージプリント、古い紙もの・古い洋書の専門店 コンフィーデザイン
「ユーゲント・シュティール」の語源となったドイツのイラスト文芸雑誌「JUGEND(ユーゲント)」。1896年から1940年まで長期にわたって刊行されていた雑誌です。カバーアートの美しさをぜひお楽しみください。

今の雑誌では考えられないロゴが自由
毎号ロゴがカバーアートと一緒にデザインされているのです。
そういったところも含めて楽しんでいただけると嬉しいです。

カバーアートだけではないJUGEND

毎号毎号、多種多様なデザインを楽しめるカバーアートも、
JUGENDを楽しめる一つの理由です。
さすがはイラスト文芸雑誌。

もし今現在もこの雑誌が刊行されていたらどうなっているだろう。
この自由さは失われてないでいて欲しい。
もちろん、その時その時の流行りもあるでしょうから、
カバーアートのデザインもトレンドを取り入れたものになっているのだと思います。

しつこいくらいにカバーアートを推しますが、
JUGENDの中もユーゲントシュティールが繰り広げられているのです。
ウェブショップでは表紙のみを掲載していますが、
全てを見せたくなりすぎて困った結果です。

店頭や催事では中までしっかりとご覧いただけます。
じっくりしっかりご覧いただくと、一つ困ったことが起きるようです。

カバーアートはこっちがいいけど、中はこっちがいい。

皆様、選ぶの大変そうなのですが、とても楽しそうです。笑

まさかのパリジェンヌとともに?!

Comfy designでイチオシ商品となっているLa Vie Parisienne
多くのパリジェンヌたちの絵が描かれているわけですが、
その挿絵やカバーアートのイラストが、
1950年代ごろの日本で『奇譚クラブ』という雑誌に使われているということを、
日本のサドマゾヒズムとSMの研究をされている河原梓水さんからお聞きしました。

LA VIE PARISIENNE(パリジェンヌ) - アンティークプリント ヴィンテージプリント、古い紙もの・古い洋書の専門店 コンフィーデザイン
1863年にパリで創設されたフランスの週刊誌です。アールヌーヴォー、アールデコのイラストに当時の時代背景や美しさなどがとても反映されています。ジョルジュ・バルビエやジョルジュ・レオネック、シェリ・エルアールなど当時活躍していた多数のイラストレーターたちの作品をご覧いただけます。

河原さんとの出会いは本当にたまたまお店の前を通りかかってくださって、
たまたま店の中に飾ってあるパリジェンヌに目をとめて頂いたことからです。

そして昨年、JUGENDの1896年の一年分を入手し、
SNSにアップしたところ、まさかのJUGENDまで『奇譚クラブ』に!!

いや、これはもう河原さんが引き寄せているのか、
私が引き寄せているのかわからなくなってきています。

ただ、共通して言えることは、
河原さんも、私も、そして奇譚クラブの編集だった方も
JUGENDとLa Vie Parisienneが好きなのだろうということです。

さぁまとめましょう

ドイツ語もフランス語も読めないですが、
1ページ1ページ、隅から隅までじっくり見たくなるのはJUGENDもLa Vie Parisienne同じ。
本当にたくさんの方に見ていただきたい雑誌を
お店番をしながら、楽しめる贅沢な環境にいる私は幸せ者だと思います!

もう一度JUGEND一覧ページへのリンクを貼っておきます。笑

ドイツのイラスト文芸雑誌JUGEND(ユーゲント) - アンティークプリント&ヴィンテージプリント、古い紙もの・古い洋書の専門店 コンフィーデザイン
「ユーゲント・シュティール」の語源となったドイツのイラスト文芸雑誌「JUGEND(ユーゲント)」。1896年から1940年まで長期にわたって刊行されていた雑誌です。カバーアートの美しさをぜひお楽しみください。
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