1901年のレシピにシャンディガフがあった

makiの日記
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あっという間に8月も終盤。
まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ秋の足音も聞こえ始めているような気がします。
先日の定休日はほぼ一日中、外に出ずに自宅で作業をしていたのですが、
その時にビートン夫人の家政読本(1901年版)をパラパラと眺めていました。

そこで目に留まったのが【SHANDY GAFF】の文字。
「えー!シャンディガフって1901年にはすでに存在していたんだ!」
と、一人ながら思わず声に出てしまいました。

勝手なイメージで、強いお酒やビールが少し苦手な人でも美味しく飲めるお洒落なビアカクテルで、
古くても50年くらい前とかからの登場だったのかなぁと漠然と思っていたのです。

今回1901年発行の書籍の中で見かけたもので少しだけ調べてみたところ、
ビートン夫人の家政読本だけではなく、もっと前から存在していたそうです。

それが1887年のThe Bar-Tender’s Guideという本です。
ウェブ上でもアーカイブされていたので見てみました。

1887 The bar-tender’s guide
EUVS CollectionBrian Rea's Collection

この本の101ページ目にありました、【Shandy Gaff】のレシピが。

“Fill the glass half full of Ale, and the remaining half with Irish ginger ale.
In England, where this drink had its origin, it is made with Bass’ ale, and Ginger ale, half and half.”

“グラスにエールを半分注ぎ、残りの半分にアイリッシュジンジャーエールを注ぐ。
シャンディガフ発祥地であるイギリスでは、バスエールとジンジャーエールを半々で混ぜて作ります。”

そして、ビートン夫人の本ではこのようなレシピになっていました。

“Ingredients.- Equal quantities of good ale and ginger beer, with a dash of liqueur if liked, ice.
Mode.- Empty the bottles into a jug in which some lumps of ice have been broken, and add the liqueur.
Average Cost, 4d. per pint.
Seasonable in summer.”

“材料.- 良質なエールとジンジャービアを同量ずつ、お好みでリキュールを少々、氷。
作り方.- 氷の塊を砕いて入れたピッチャーに、ボトルの中身をすべて注ぎ入れ、リキュールを加えます。
平均費用:1パイントあたり4ペンス。
夏向きの飲み物です。”

「dash of liqueur if liked(お好みでリキュールを少々)」ってちょっと自分なりのアレンジを加えた飲み方もしていたりしたのですね。
さらにはおすすめの季節まで「夏向き」と書かれていたり。
いいですね!秋が来る前に飲みたくなりました!

そして気になるのが1パイントいくらくらいだったのか。
Inflation Calculatorというサイトで計算してみました。
1901年の1ポンドは、 今だと159.55ポンドに相当する そうです。
うーん、数字にはあまり強くないのでこの後はchat GPTにお世話になって計算の続きをしてみました。

当時のイギリスの通貨は、£1=20シリング=240ペンス。
ということは、4ペンスは1ポンドの1/60なので、約0.0167ポンド。

これを現在の価値に換算すると、1901年のシャンディガフ1パイントは、現在の価値でおよそ2.66ポンド。
日本円にすると、ざっくり600円弱くらいになるようです。
あくまで当時の物価を現在の価値に置き換えた、ざっくりとした計算なので、参考程度に見てくださいね。

と、たまたま開いたページに載っていたシャンディガフのレシピ。
「なかなかの古株やったんや!」

と驚きながら、思いがけず1901年の夏の飲み物事情まで知ることができた、良き定休日でした。

ちなみに、今回シャンディガフのレシピを見つけた『Mrs Beeton’s Book Of Household Management(ミセス・ビートンの家政読本)』は、1861年にイギリスで初版が発行された家政読本。
料理や器、盛り付けなどを描いた可愛らしいイラストは、国内外を問わず現在でも人気があります。
ただの家政読本としてだけではなく、今ではその美しい図版そのものにも価値が見いだされ、アート作品として楽しまれることも。
額装してキッチンやダイニング、お料理教室などのインテリアやディスプレイとしてもおすすめです。

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