本の隙間から出てきた古い写真

商品のこと
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昔の印刷物と向き合うことを仕事としているわけですが、ひとつひとつに表情があり、歴史があります。その物が持つ歴史に関しては、ほとんどが私の個人的な想像によるものです。日々、当時のことを想像しながら楽しんでいます。

そう、歴史と妄想といえば、今日朝から触っていた本から写真が出てきました。
しおり代わりに使っていたのか、本が好きな方が本を読むときに時々大切な人の写真を見て思い出していたのか。
やっぱりどこかで誰かに大切にされていたものたちなわけですよね。

当時のこの本の持ち主さんも、まさか100年以上たった今、海を渡り京都のアンティーク屋の店主にこの写真を見られることになるなんて思いもしてないですよね。

朝からなんだか素敵な妄想タイムを楽しむことが出来ました。

さてわりと撮影のアイテムとして使うことが多いアンティーク楽譜。
昔は楽譜読めていたはずなのですが、大人になってからは全く・・・
毎回いわゆる【表紙のデザインで選ぶ】ので表紙のみで選ばれてきたものたちと言うことになります。
本日ちょっぴり作業が落ち着いていたので楽譜と戯れることに。

古い楽譜を見ていると、たまにヘ音記号が逆向きのものに出会います。
個人的には何度見ても可愛いヘ音記号だなぁ!と思っちゃうのです。
それがこちらです。

ヘ音記号はもともと「F」から今の形になったんでしたっけ・・・
そう考えると今の記号の向きより昔の記号の向きの方が「F」っぽい!

ヘ音記号も可愛いのですが、特に目を引いたのは楽譜の表紙デザインでした。

デザインがとりあえずかっこいいのです。
おそらく19世紀頃に刷られたものではないかと思うのですがフォントの使い方が非常に印象的。
お店には、時々、デザインのお仕事をされているお客さまもご来店くださるのですが、
その時の会話はやはり広告を見ながら「フォントの使い方」や「配色」などに関することが多くなります。

昔の楽譜や広告には、共通して温かみがあるように感じます。
経年による色あせや焼けも、すべてが温かく愛おしいものです。

私の元にやってきた品々がお客様の元へと引き継がれ、大切にしていただくという幸せ。
いつまでも残っていてほしいと心から願います^_^

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